« 夏季ボーナスの伸びは物価上昇に追いつかないのか? | トップページ | 今週の読書は経済書2冊と新書も経済学で計4冊!!! »

2022年4月15日 (金)

日銀「さくらリポート」に見る地域経済の状況やいかに?

やや旧聞に属する話題ながら、日銀支店長会議において、今週月曜日の4月11日に「地域経済報告」、いわゆる「さくらリポート」(2022年4月)が明らかにされています。日銀のサイトから各地域の景気の総括判断を引用すると以下の通りです。

各地域の景気の総括判断
各地域の景気の総括判断をみると、多くの地域で引き続き持ち直し方向の判断となっているが、前回と比較すると、感染症の再拡大のほか、一部の供給制約の影響もあって、8地域で判断を引き下げている。

続いて、各地域の景気の総括判断と前回との比較のテーブルは以下の通りです。

 【2022年1月判断】前回との比較【2022年4月判断】
北海道新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、持ち直しの動きがみられている新型コロナウイルス感染症の影響から下押し圧力が強い状態にあり、持ち直しの動きが一服している
東北新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が落ち着く中、一部に持ち直しの動きがみられている持ち直しの動きが一服している
北陸持ち直している持ち直しの動きが一服している
関東甲信越サービス消費を中心に感染症の影響が幾分和らぐもとで、持ち直している感染症の影響などから弱い動きがみられるものの、基調としては持ち直している
東海持ち直している持ち直しの動きが一服している
近畿消費への新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐもとで、全体として持ち直している消費への新型コロナウイルス感染症の影響がみられているものの、全体として持ち直し基調にある
中国持ち直しの動きがみられているサービス消費を中心に下押し圧力が続いているものの、緩やかな持ち直し基調にある
四国新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐもとで、緩やかに持ち直している緩やかに持ち直しているものの、一部に新型コロナウイルス感染症等による下押しの影響がみられる
九州・沖縄新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、持ち直している持ち直しのペースが鈍化している

見ての通りで、「各地域の景気の総括判断」に引用した通り、全国9ブロックのうち、中国地方を除く8ブロックで景気の総括判断が引き下げられています。私はこういった景気判断に関する文学表現に疎いんですが、中国地方の1月の「持ち直しの動き」というのと、4月の「緩やかな持ち直し基調」というのは、横ばいと判断されるのを初めて知りました。政府でも月例経済報告で景気判断を示していますが、ここ何年かの表現振りの変化を追ったテーブルがあるんではないかと、私は想像しています。それはともかく、1~3月期の景気については、3月21日まで新型コロナウィルス感染症(COVID-19)オミクロン型変異株の感染拡大に基づくまん延防止等重点措置が続いていましたし、ウクライナ危機に伴う資源価格の高騰もあり、加えて、引用した日銀の総括判断にもあるように、もとはといえばコロナなのかもしれませんが、半導体などの供給制約もあって、我が国景気はかなり悪化しました。先行きについても、コロナとウクライナ危機という経済外要因の動向次第ですので、私にはサッパリ判りません。ひたすら、景気回復を願うばかりです。

今日は、キリスト教圏では、いわゆる Good Friday で、この週末からイースター休暇で、月曜日は Easter Monday です。ギリシア正教にもイースターがありそうな気がするのですが、自信はありません。というのも、私はカトリック圏の南米はチリで3年間の外交官生活を送りましたが、イースターとか、ハロウィンの記憶がまったくありません。ハロウィンはキリスト教には直接の関係はなかったような気もしますが、ジャカルタのアパートでは子供達が楽しみに待つイベントだったりしました。さすがに、ジャカルタではイースターはなかったような...

|

« 夏季ボーナスの伸びは物価上昇に追いつかないのか? | トップページ | 今週の読書は経済書2冊と新書も経済学で計4冊!!! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 夏季ボーナスの伸びは物価上昇に追いつかないのか? | トップページ | 今週の読書は経済書2冊と新書も経済学で計4冊!!! »