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2022年6月22日 (水)

リクルートによる5月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給やいかに?

来週金曜日7月1日の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートによる4月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の調査結果を取り上げておきたいと思います。参照しているリポートは以下の通りです。計数は正確を期しているつもりですが、タイプミスもあり得ますので、以下の出典に直接当たって引用するようお願いします。

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まず、いつものグラフは上の通りです。アルバイト・パートの時給の方は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響ありながら底堅い印象で、前年同月比で見て、1月+1.1%増、2月+1.5%増、3月+1.6%増、4月+1.5%増の後、5月も+2.8%増となっています。ただし、2020年1~4月のコロナ直前ないし初期には+3%を超える伸びを示したこともありましたので、やや物足りない気もしますが、時給を見れば、昨年2021年年央から1,100円を上回る水準が続いており、かなり堅調な動きを示しています。他方、派遣スタッフの方は今年2022年1月+1.1%増、2月+1.4%増の後、3月▲0.1%減、4月+1.3%増の後、5月は前年から横ばいとなっています。
まず、アルバイト・パートの平均時給の前年同月比上昇率は、繰り返しになりますが、5月には+2.8%、+31円増加の1,123円を記録しています。職種別では、「専門職系」(+65円、+5.1%)、「フード系」(+46円、+4.6%)、「事務系」(+54円、+4.5%)、「営業系」(+53円、+4.3%)、「販売・サービス系」(+31円、+2.9%)、「製造・物流・清掃系」(+25円、+2.3%)、とすべての職種で増加を示しています。地域別でも関東・東海・関西のすべての地域でプラスとなっています。なお、「製造・物流・清掃系」を除いて、すべての職種で、前年同月から+2.8%以上の伸びを示しているにもかかわらず、平均で+2.8%増というのは、いわゆるシンプソン効果で、平均時給が低い「フード系」や「販売・サービス系」といった職種の雇用が増加しているのだと推測しています。あるいは、何らかのバグがプログラムに入っている可能性も否定できません。
続いて、三大都市圏全体の派遣スタッフの平均時給は、5月は前年から横ばいにとどまりました。職種別では、「製造・物流・清掃系」(+41円、+3.2%)、「営業・販売・サービス系」(+33円、+2.3%)、「医療介護・教育系」(+30円、+2.1%)、「オフィスワーク系」(+27円、+1.8%)、「クリエイティブ系」(+16円、+0.9%)、はプラスとなっている一方で、「IT・技術系」(▲47円、▲2.2%)だけがマイナスを記録しています。派遣スタッフの6つのカテゴリを詳しく見ると、「IT・技術系」の時給だけが2,000円を超えていて、段違いに高くなっていて、全体の平均を押し下げています。なお、地域別には、関西だけが前年から横ばいで、関東と東海はマイナスを記録しています。

基本的に、アルバイト・パートも派遣スタッフもお給料は堅調であり、まん延防止等重点措置の解除後の順調な景気回復に伴う人手不足の広がりを感じさせる内容となっています。

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