世界経済フォーラムによる「世界ジェンダーギャップ報告書 2022」やいかに?
一昨日7月12日、世界経済フォーラム(WEF)から「世界ジェンダーギャップ報告書 2022」Global Gender Gap Report 2022 が明らかにされています。もちろん、pdfの全文リポートもアップされています。こういった期間の英文リポートに着目するのは私のこのブログの大きな特徴のひとつですので、グラフなどとともに簡単に取り上げておきたいと思います。
最新版の2022年版では世界の146か国を対象として、経済 Economic Participation and Opportunity、教育 Educational Attainment、健康 Health and Survival、政治 Political Empowerment の4分野において、労働参加率 Labour-force participation rate、男女賃金格差 Wage equality for similar work、識字率 Literacy rate、健康寿命 Healthy life expectancy、女性国会議員 Women in parliament、女性閣僚 Women in ministerial positions などを基に男女の平等を指数化しています。なお、完全に男女平等 parity であれば指数は1となります。ということで、世界経済フォーラムのサイトから世界の国々のトップテンを引用すると上の画像の通りです。北欧を中心とする欧州諸国のほかに、ニュージーランド、あるいは、アフリカや南米からもランクインしています。ちなみに、我が日本は大きくランク外で、116位と主要先進国の中では最下位であり、何とか、昨年の120位からは順位を上げたものの、男女平等がほとんど進んでいない現状が明らかになっています。
最後に、下の画像は、リポート p.208 の Economy Profile Japan の一部を取り出しています。経済、教育、健康、政治の4分野の中で、教育では男女平等が達成されていて、健康でもかなり高いスコアをマークしている一方で、経済分野のスコアは低く、政治に至ってはほぼゼロとすらいえます。
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