お盆に考えるお年寄りの詐欺被害やいかに?
『AERA』8月15-22日号で高齢者の詐欺被害について特集していました。「自分はだまされない」9割超が抱く自信過剰が落とし穴 高齢者の詐欺被害を防ぐにはと題して、8月14日付けのAERA.dotでも報じられています。
上の画像は、AERA.dotのサイトから 年代別人口10万対の被害件数 のグラフを引用しています。一目瞭然で、80歳代の被害が突出していて、それに次いで70歳代と90歳代ですから、要するに高齢者が被害にあいやすいわけです。まあ、何と申しましょうかで、一般的な、というか、常識的な認識と一致していると思います。記事では、自分は詐欺被害に遭うかもしれないという意識、すなわち、詐欺脆弱性認知が低い人、つまり自分はだまされないと思っている人の方が詐欺にあいやすいと指摘しています。そうかもしれません。それを示しているのが下のグラフで、同じAERA.dotのサイトから 詐欺被害に対する意識 をプロットしています。被害者の方が「詐欺に遭わないと思っていた」比率が高くて、逆に、「遭うかもしれないと思っていた」比率が低くなっています。もちろん、「自信過剰バイアス」もあるのでしょうが、高齢者ほど自宅に在宅している時間が長い、とか、携帯電話ではなく固定電話を使う比率が高い、といった点もあるのでしょうが、確かに高齢者が詐欺被害に遭遇するケースが多いのは事実なのだろうという気がします。
我が家では、私もカミさんもすでに両親を亡くしていて、自分たち自身が高齢者の域に入っています。ですから、帰省の折に高齢の両親に注意喚起することは必要ありません。ただ、詐欺被害だけでなく、「自信過剰バイアス」はほぼほぼすべての高齢者に見られるところだという気もします。ですから、年齢による体力の低下や何らかの劣化については強硬に認めない高齢者が多いという気もします。私なんかは高齢化を大いに自覚し認識していて、髪の毛は薄くなるし、歯は抜けるし、皮膚はたるんでシワだらけ、といった見た目の劣化に加えて、耳は遠くなるし、動きは鈍くなるし、ホンの10年前の50台半ばには出来ていたことが、かなり出来なくなったきている点は自覚しています。年齢とともに、出来なくなることがいっぱいになり、高齢者は気難しいとか、機嫌が悪いように受け止められているのだろうと思います。私の大学のころの恩師が先年亡くなりましたが、奥様なんかからそういったことを聞き及びました。もっとも、大学の恩師と違って、私なんぞは若いころから出来ないことだらけでしたので、体力や能力の低下とともに不機嫌になるようなことはありませんが、確かに不便が大きくなるのは実感します。ですから、詐欺被害だけでなく、交通事故などにも気をつけたいと思います。
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