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2022年11月 3日 (木)

今年のベスト経済書やいかに?

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昨日から11月に入って、そろそろ、経済週刊誌から今年のベスト経済書に関するアンケートが送られてくる季節になっています。昨年は、私は野口旭先生の『反緊縮の経済学』(東洋経済)を推して、確か、この本自体がまったく上位に入らなかった記憶があります。昨年は『監視資本主義』なんかが流行ったんではなかったでしょうか?
今年の読書感想文ブログを振り返って、以下の10冊が私のチョイスとなります。なお、10冊といいながら、実は11冊リストアップしてあるのですが、最後のスティーブン・ピンカー『人はどこまで合理的か』については、心理学の要素が強くて経済書ではないのではないか、という観点からオマケで付け加えてあります。

  1. オリヴィエ・ブランシャール & ダニ・ロドリック[編]『格差と闘え』(慶応義塾大学出版会)
  2. 福田慎一[編]『コロナ時代の日本経済』(東京大学出版会)
  3. ヤニス・バルファキス『クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界』(講談社)
  4. ロバート・スキデルスキー『経済学のどこが問題なのか』(名古屋大学出版会)
  5. チャールズ・グッドハート & マノジ・プラダン『人口大逆転』(日本経済新聞出版)
  6. カトリーン・マルサル『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』(河出書房新社)
  7. ペリー・メーリング『21世紀のロンバード街』(東洋経済)
  8. 岩田規久男『資本主義経済の未来』(夕日書房)
  9. 小林光・岩田一政『カーボンニュートラルの経済学』(日本経済新聞出版)
  10. 大門実紀史『やさしく強い経済』(新日本出版社)
  11. スティーブン・ピンカー『人はどこまで合理的か』上下(草思社)

まあ、『格差と闘え』で決まりなのかという気はします。

逆に、以下の2冊は、何人かのエコノミストは選定すると思いますが、私が読んだ中では、やや的外れな印象を持った2冊といえます。これは、単なるご参考です。

  1. 中曽宏『最後の防衛線』(日本経済新聞出版)
  2. 河野龍太郎『成長の臨界』(慶應義塾大学出版会)

世間一般は文化の日のお休みながら、私は祝日授業日ですので出勤しています。軽く読書感想文のブログに分類しておきます。

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