« 「OECD経済見通し」やいかに? | トップページ | 20か月連続の上昇を続ける10月の企業向けサービス価格指数(SPPI)をどう見るか? »

2022年11月24日 (木)

リクルートによる9月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給やいかに?

来週火曜日11月29日の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートによる9月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の調査結果を取り上げておきたいと思います。参照しているリポートは以下の通りです。計数は正確を期しているつもりですが、タイプミスもあり得ますので、以下の出典に直接当たって引用するようお願いします。

photo

まず、いつものグラフは上の通りです。アルバイト・パートの時給の方は、前年同月比で見て、今年2022年8月+2.3%増、9月+2.8%増の後、10月も+3.0%増と順調に伸びています。足元で伸びを高めているとはいうものの、2020年1~4月のコロナ直前ないし初期には+3%を超える伸びを示したこともありましたので、もう一弾の伸びを期待してしまいます。でも、時給の水準を見れば、昨年2021年年央からコンスタントに1,100円を上回る水準が続いており、かなり堅調な動きを示しています。10月には最低賃金が時給当たりで約30円ほど上昇しましたので、その影響も出た可能性はあります。他方、派遣スタッフの方は今年2022年8月+3.4%増、9月+1.4%増の後、10月も+1.6%増と、着実な伸びを示しています。
まず、三大都市圏全体のアルバイト・パートの平均時給の前年同月比上昇率は、繰り返しになりますが、10月には前年同月より3.0%、+34円増加の1,151円を記録しています。職種別では、「フード系」(+52円、+5.3%)、「専門職系」(+64円、+5.0%)、「製造・物流・清掃系」(+38円、+3.4%)、「販売・サービス系」(+19円、+1.7%)、「事務系」(+20円、+1.6%)、「営業系」(+10円、+0.8%)、とすべて職種で増加を示しています。なお、地域別でも関東・東海・関西のすべての三大都市圏でプラスとなっています。
続いて、三大都市圏全体の派遣スタッフの平均時給は、10月には前年同月より+1.6%、+25円増加の1,604円になりました。職種別では、「クリエイティブ系」(+63円、+3.5%)、「製造・物流・清掃系」(+45円、+3.5%)、「医療介護・教育系」(+18円、+1.3%)、「営業・販売・サービス系」(+14円、+1.0%)、「IT・技術系」(+12円、+0.6%)、「オフィスワーク系」(+9円、+0.6%)、とすべてプラスとなっています。派遣スタッフの6つのカテゴリを詳しく見ると、「IT・技術系」の時給だけが2,000円を超えていて、段違いに高くなっていて、全体と比べて伸びが小さくなっています。なお、地域別でも関東・東海・関西のすべての三大都市圏でプラスとなっています。

基本的に、アルバイト・パートも派遣スタッフもお給料は堅調であり、足元では新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の動向が不透明で、第8波に入ったともいわれていますが、全国旅行支援も10月20日には東京都でも始まって全国すべての都道府県で実施されており、同時に、インバウンド観光客の制約も大きく緩和されています。非正規雇用の比率の高い業種をはじめとして、最近までの順調な景気回復に伴う人手不足の広がりを感じさせる内容となっています。ただ、日本以外の多くの先進国ではインフレ率の高まりに対応して金利引上げなどの引締め政策に転じていることから、世界経済が景気後退の瀬戸際にあることは確実であり、雇用の先行きについては不透明であり、まだ下振れ懸念が払拭されていないと考えるべきです。

|

« 「OECD経済見通し」やいかに? | トップページ | 20か月連続の上昇を続ける10月の企業向けサービス価格指数(SPPI)をどう見るか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「OECD経済見通し」やいかに? | トップページ | 20か月連続の上昇を続ける10月の企業向けサービス価格指数(SPPI)をどう見るか? »