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2023年1月10日 (火)

人工知能AIはヒトの労働を補完するのか代替するのか?

先週1月6日に、労働政策研究・研修機構(JILPT)から「製造業におけるAI技術の活用が職場に与える影響」と題する資料シリーズNo.262が明らかにされています。経済開発協力機構(OECD)との共同研究の成果であり、昨年2022年3月の「金融業におけるAI技術の活用が職場に与える影響」(資料シリーズNo.253)の続編となるものです。どちらもpdfの全文リポートが以下の通りアップロードされています。

AIの導入に関しては、英国オックスフォード大学のFrey and Osborne (2013) "The Future of Employment: How susceptible are jobs to computerisation"で分析されているように、かなりの職種がAI+ロボットに代替される可能性が指摘されています。しかし、この2本の調査結果では、いずれも「AI技術が仕事を代替した事実はみられなかった。実態は、AI技術による仕事の補完であった。」(製造業編、p.118)、「AI技術による人の代替については、現時点においては生じておらず、AI技術は人の仕事を補完する役割を果たしていた。」(金融業編、p.104)と結論されています。製造業編では、ごていねいにも、「加えて、仕事の代替として、正規従業員の仕事を非正規従業員の仕事へと代替する事実についてもみられなかった。」(製造業編、p.118)とまで言い切っています。

この調査はあくまで基礎調査であり、OECDの共同研究の一貫なわけですので、日本だけでなく世界の先進各国から調査結果が寄せられて、OECDでそれなりに分析されることと思います。より詳細で深い議論を私は期待しています。

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