自民党世耕氏の日曜討論でのパワークラシーはどこまで否定すべきか?
私はネットのSNSで動画を見ただけでライブでは見ていませんが、本日のNHKで放送された「日曜討論」で自民党の世耕氏が、アベノミクスは失敗ではない、なぜなら、選挙で信任を得ているから、と発言したそうです。左派リベラルの見方では、これは明らかなパワークラシーであり、相変わらず、アベノミクスはほぼほぼ全否定されています。大丈夫ですかね?
私自身は、我が同僚の松尾教授が数年前に出版した『この経済政策が民主主義を救う』で展開されたように、アベノミクスのような経済政策こそ左派リベラルが採用すべき経済政策に近いと考えています。その意味で、金融政策の「正常化」と称して、日銀に現在の異次元緩和の修正を迫るのは、ヤメておいた方がいいと考えています。もちろん、他方で、支持率や政権維持が政策が正しい証であるなら、ロシアのプーチン政権をどう考えるのかが問題です。
ですから、「選挙に勝ったからどうこう」というのは別にしても、経済政策、特に、金融政策に関してはアベノミクスをどこまで評価できるかが左派リベラルの今後を左右すると私は考えていますが、たぶん、左派リベラルの中では少数派なんでしょうね。悲しくも、それだけは自覚しています。
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