MMD研究所による「2023年マイナンバーカードに関する実態調査」やいかに?
やや旧聞に属するトピックながら、先週木曜日の7月13日にMMD研究所から「2023年マイナンバーカードに関する実態調査」の結果が明らかにされています。朝日新聞の記事「内閣支持、下落37% マイナ対応「評価せず」68% 朝日新聞社世論調査」に見るように、現在の岸田内閣の支持率低下の一因としてマイナンバーカードのゴリ押しが上げられているように、なかなかに興味深い視点が含まれている気がします。グラフとともに簡単に取り上げておきたいと思います。
まず、グラフは引用しませんが、マイナンバーカードの保有状況についての回答は、「マイナンバーカードを持っている」73.8%、「マイナンバーカードを持っていないが、現在申請中である」3.3%、「マイナンバーカードを持っていたが返納した」1.1%、「マイナンバーカードを持っておらず、申請も行っていない」13.4%、となっています。そして、MMD研究所のサイトから マイナンバーカードの使用用途 への回答結果のグラフを引用すると上の通りです。過半の53.0%が「マイナポイント申請」と回答しており、次いで「本人確認書類(身分証明書)として使用」が26.1%に上っています。しかし、「一切使用していない」も24.5%あったりします。
続いて、MMD研究所のサイトから 「マイナ保険証」一体化 への賛否wp淘汰結果のグラフは上の通りです。「マイナ保険証」に一体化することについて聞いたところ、「賛成」が11.1%、「やや賛成」が13.7%と合わせて24.9%が賛成と回答している一方で、「反対」が27.8%、「やや反対」が13.4%の合わせて41.2%に達しています。加えて、「賛成でも反対でもない」が34%を占めています。まあ、どうとも取れる結果だという気がしますが、単純に見ると「反対」+「やや反対」合計41.2%が「賛成」+「やや賛成」合計24.9%の1.5倍を超えていることは明らかです。このあたりに内閣支持率の低下が現れていると考えるべきでしょう。なお、これもグラフは引用しませんが、マイナンバーカードに関するトラブルについては、「トラブルを経験したことがある」が6.6%、「トラブルは経験したことがない」が89.3%と回答しています。このトラブル経験6.6%も多いと見るか、少ないと見るか、ビミョーなところかという気がします。
最後に、私自身はマイナンバーカードを持っています。当然です。というのは、国家公務員は役所のビルに入る身分証明書代わりにマイナンバーカードを取得して、それを入門ゲートにかざしてオフィスに向かう、というシステムになっていたからです。来年9月の誕生日まで有効なのですが、返却しようかと考えないでもありません。
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