気候温暖化が貿易を阻害する?
先週11月15日の IMF Blog で「気候変動が国際貿易を混乱させる」 Climate Change is Disrupting Global Trade という記事がポストされています。何それ? と思ったのですが、パナマ運河が干ばつ制限により通行が制限されていることを指しているようです。以下、このIMF Blogの記事の概要です。
IMF Blog のサイトから Port Watch と題する画像を引用すると上の通りです。Port Watch とはIMFと英国オックスオード大学が共同で開設したオープン・プラットフォームだそうです。このプラットフォームは、リアルタイムの衛星データを使用して世界の海上貿易の99%以上に当たる世界中の約12万隻の貨物船とタンカーを追跡しているそうです。
パナマ運河は毎月約1000隻の船が通過し、世界の海上貿易の約5%に相当する4000万トン超の貨物が運ばれています。しかし、運河に水を供給するガトゥン湖 Gatún Lake での降水量が不足し、干ばつ制限 drought restrictions により通行量が今年に入って1500万トン減少し、船舶の運行が6日間遅れている、と報告されています。
上の画像に見られる通り、もちろん、地理的に近い米州大陸諸港への影響が大きいのですが、実は、欧州よりも日本の港への影響の方が大きいようです。気候変動=地球温暖化はさまざまな局面で経済や生活に大きな影響を及ぼし始めています。気候変動の防止のために温室効果ガス排出削減は待ったなしの状況です。
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