ユーラシア・グループによる今年2024年10大リスク
地政学リスクに関するコンサルタント会社であるユーラシア・グループから、一昨日の1月8日に Eurasia Group's Top Risks for 2024 が明らかにされています。日本語のリポートもアップロードされています。地政学の分野はほぼほぼ私の専門外なから、やや気にかかるところでもありますので、簡単にリストアップしておきたいと思います。
2024年10大リスク
- リスクNo.1 米国の敵は米国
- リスクNo.2 瀬戸際に立つ中東
- リスクNo.3 ウクライナ分割
- リスクNo.4 AIのガバナンス欠如
- リスクNo.5 ならず者国家の枢軸
- リスクNo.6 回復しない中国
- リスクNo.7 重要鉱物の争奪戦
- リスクNo.8 インフレによる経済的逆風
- リスクNo.9 エルニーニョ再来
- リスクNo.10 分断化が進む米国でビジネス展開する企業のリスク
広く知られた通り、今年は米国大統領選挙のある年です。米国の政治的経済的分断がこのまま固定化するのかどうか、とても気にかかるところです。もちろん、ウクライナや中東ガザの武力衝突も終息の兆しを見せていません。ならず者国家には、ロシア、北朝鮮、イランの3国が上げられており、そのうちの2国と日本は国境を接しています。中国経済がこのまま低迷する可能性も排除できませんし、これで米国でビジネス展開するリスクが高まれば、企業活動に制約を受ける場合も出てきそうです。ただ、私自身がもっとも恐れているのはコントロールが効かなくなった人工知能AIが暴走することです。気候変動以上に可能性が高くて、ダメージも大きいという気がします。
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