今年2024年のベスト経済書やいかに?
経済週刊誌から寄せられていたアンケート「2024年ベスト経済書」について、ようやく回答しました。結果は以下の通りです。
『人的資本の論理』と『日本経済の故障箇所』については、アンケートの例示リストに入っていたのですが、『高圧経済とは何か』はノーマークでした。まあ、そうなんだろうと思います。でも、巷間よく話題になる雇用の流動性について、高圧経済の下では雇用者のスキルを活かした雇用条件のいい職に移動できることであるのに対して、景気低迷期やデフレ経済下では使用者サイドに都合のいい首切り合理化でしかない、という点は重要だと考えます。というのも、労働組合を支持母体としたり、そこまで明確でなくても、労働者サイドに近い野党ですら理解が進んでいない印象を私は持っています。ですから、そういった向きは何が何でも「雇用の流動化反対」となるのですが、高圧経済下でこそ雇用の流動化が進められるべきだと私は考えています。
昨年は、週刊『ダイヤモンド』にて、ドンジリ4人目ながら、ブランシャール『21世紀の財政政策』についての私の書評が掲載されました。はたして、今年はどうなることやら?
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