今年のベスト経済書アンケート
今年も、経済週刊誌から年末恒例のベスト経済書のアンケートが送られて来ました。昨年は、週刊『ダイヤモンド』にてブランシャール教授の『21世紀の財政政策』に対する私のコメントを首尾よくラストの4人目で掲載していただきました。今年はどうなるかと考えています。まず、ベスト経済書のトップはノーベル賞なども考慮すれば、アセモグル教授とジョンソン教授の『技術革新と不平等の1000年史』(早川書房)で決まりだと思います。昨年も、ノーベル賞を受賞したゴールディン教授の『なぜ男女の賃金に格差があるのか』はトップではないとしてもかなり上位に食い込んでいましたから、『技術革新と不平等の1000年史』もトップではないとしてもトップスリーくらいには入るものと私は想像しています。私も推しますが、よほど気の利いたコメントをしないと取り上げてもらえそうもないと思います。ほかは、順当には小野浩教授の『人的資本の理論』とか、トランプ大統領誕生で注目されているマーティン・ウルフ『民主主義と資本主義の危機』、はたまた、飯田泰之教授の『財政・金融政策の転換点』などとなります。寺井公子教授らの『高齢化の経済学』も私は推したいところなのですが、すこしビジネスパーソンには難しそうな学術書です。ただし、トリッキーなところで原田泰・飯田泰之『高圧経済とは何か』入れておきたい気がしています。
ここはケインズ的な美人投票の応用で、自分が美人と考える人に投票するのではなく、自分のコメントが取り上げられるような本で回答する、というのが肝要です。11月25日が締切ですから、すこし迷いつつもしっかり考えたいと思います。
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