日本科学者会議主催「日本学術会議法人化法案の廃案をめざす緊急シンポジウム」に出席する
そろそろ出かけて、今日の午後は、日本科学者会議主催「日本学術会議法人化法案の廃案をめざす緊急シンポジウム」に出席する予定です。京都駅からも歩ける距離にある龍谷大学大宮キャンパスでの開催です。
日本科学者会議は、我が国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。戦後、政府から独立して職務を行う「特別の機関」として設立され、戦前、学問の自由、研究の自由が奪われ、一部とはいえ、科学者のコミュニティが戦争に協力させられた歴史を踏まえて、軍事や安全保障にかかわる研究が、学問の自由や学術の健全な発展と一定の緊張関係にあることを反映しています。科学者コミュニティが追求すべきは、何よりも学術の健全な発展であり、それを通じて社会からの負託に応えることです。
去る5月9日に衆議院内閣委員会で採決された日本学術会議法案は、憲法が保障する「学問の自由」を毀損しかねません。すなわち、総理大臣が任命する監事や評価委員会、外部者でつくる会員選定助言委員会などを新設することにより、政府の強い監督下に置かれることから、活動や会員選考における独立性など、ナショナル・アカデミーが備えるべき要件が充足されないという重大な懸念があります。大学教育・研究に携わる者として見過ごすことはできません。
特に、現時点で、私は日本が法治国家として是正するべき極めて重大な法律違反事態が3つあると考えています。集団的自衛権、兵庫県政、そして、学術会議会員の任命拒否です。学問の自由を守り、日本学術会議の独立性を確保するため、法案の廃案と任命問題の解決を求めます。
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