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2025年8月 3日 (日)

統計が気に入らないと担当局長が解雇される?

広く報じられているように、先週金曜日の8月2日に公表された米国雇用統計に関して、トランプ米国大統領は労働省のエリカ・マッケンターファー労働統計局長を解雇しています。USA Todayのサイトからニュースの最初のパラだけを引用すると以下の通りです。

President Trump orders firing of Labor statistics chief after weak jobs report
President Donald Trump said he ordered the firing of Erika McEntarfer, the U.S. commissioner of Labor Statistics, accusing her without evidence of manipulating data for "political purposes" after the Labor Department reported the U.S. added a disappointing 73,000 jobs in July.

ひどい話です。統計が気に入らないからといって、行政のトップである大統領や首相が統計担当局長や課長をアッサリと解雇できるという制度に驚かざるを得ません。そして、その制度を悪用して実際に解雇する行政トップの行動にはもっと驚きます。私がもっとも恐れるのは、そういう行政トップの意向を忖度して統計が歪められ不適切な政策につながることです。したがって、もっとも大きな被害を受けるのは、解雇される担当局長・課長ではなく、国民であることを忘れるべきではありません。
私は総務省統計局の家計調査担当課長として2年9か月にわたって統計結果を記者発表し、たぶん、総理大臣官邸のお気に召さない結果もあっただろうと思うのですが、何とか無事に60歳の定年まで勤め上げました。すでに定年退職した身としては、日本の行政府が米国のように劣化しないことを願うばかりです。
最後に、エリカ・マッケンターファー労働統計局長 Dr. Erika McEntarfer, Commissioner の紹介を掲載している米国労働省のサイトは下の通りです。そのうちに、削除されるのでしょうから、ご興味ある向きは早めにチェックすることをオススメします。

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