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2025年9月 3日 (水)

帝国データバンクによる「食品主要195社」価格改定動向調査の結果やいかに?

少し旧聞に属するトピックながら、先週8月29日に、帝国データバンクから「食品主要195社」価格改定動向調査の結果が明らかにされています。主要な食品メーカー195社における、家庭用を中心とした9月の飲食料品値上げは1422品目、値上げ1回あたりの値上げ率平均は14%となっています。なお、帝国データバンクによれば、「価格据え置き・内容量減による『実質値上げ』も対象に含む」としていて、ステルス値上げも見逃していないようです。まず、帝国データバンクのサイトからSUMMARYを3点引用すると以下の通りです。

SUMMARY
  • 2025年9月の飲食料品値上げは、合計1422品目となった。
  • 食品分野別では、たれ製品やソース、マヨネーズ、ドレッシング類を中心とした「調味料」(427品目)が最多となった。
  • 通年では、2025年の値上げは11月までの公表分で累計2万34品目となった。前年の実績(1万2520品目)を60.0%上回り、2023年(3万2396品目)以来、2年ぶりに2万品目を超えた。

続いて、帝国データバンクのサイトから 主要食品メーカー195社における飲食料品値上げ の推移を引用すると下の通りです。

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このリポートにもある通り、来月10月は今年2025年4月から半年ぶりに3,000品目の値上げが見込まれています。その直前ということで、昨日から始まった9月にも1,422品目の値上げ、平均14%の値上げ率との結果が示されています。テーブルは引用しませんが、今年2025年1月から11月までの期間を見込んだ値上げの要因に関しては、「原材料高」といったモノ由来の値上げが全体の97.3%を占めたほか、光熱費などの「エネルギー」が65.5%、「包装・資材」が60.0%、モノ由来ではなくサービス由来の「物流費」が80.3%、「人件費」が54.2%などとなっています。特に、「物流費」「人件費」はともに前年から大幅に増加した一方で、「円安」を要因とする値上げは12.0%にとどまり、前年から大幅に低下した、とリポートされています。

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続いて、帝国データバンクのサイトから 食品分野別の値上げ品目数 を引用すると上の通りです。今年1月から9月までの累積で20,000品目を超えており、食品分野別で見て、累積でもっとも多い品目数は6,000品目を超えている「調味料」ということになります。品目別で見る限り、9月単月でも同じです。ただし、値上げ率という観点では、「酒類・飲料」が+20%、「菓子」が+18%となっています。「酒類・飲料」については、税制の要因が無視できないと私は考えていますが、もちろん、コーヒーの価格上昇も含まれることと思います。「菓子」については、カカオショックのチョコレートの値上がりが主因ではないかとにらんでいます。コメ価格が高騰の影響を受けているおにぎりなんかが含まれるであろう「加工食品」も+16%の値上がりです。これに比べて、品目数は多いのですが、「調味料」の値上げ幅は13%となっています。

いずれにせよ、国内のインフレはエネルギーから食品に起因する部分が大きくなっています。来月10月はもっと多くの品目の食品価格改定が見込まれていますので、私も大いに注目しています。

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