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2026年5月25日 (月)

UNICEFリポート Unequal Chances に見る子どもの不平等

国連児童基金 UNICEF から Unequal Chances: Children and economic inequality と題するリポートが明らかにされています。37か国を対象に、子どもの経済的格差=Economic inequalitiesが、肉体的な健康=physical health、精神的な幸福度=mental well-being、そして、学力=skills にどのように関連しているかを分析しています。いろんな観点がありますが、私は教師ですので学力=skills について、リポートからグラフを引用しつつ、簡単に見ておきたいと思います。

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まず、上のグラフはリポートから p.14 Figure 2: Income inequality (P80-P20 ratio), 2023 or most recent available data; child poverty rate, 2024 or most recent available data を引用しています。調査対象国の所得格差と相対的貧困率です。左側の青い棒グラフは80パーセンタイルの所得が20パーセンタイルの何倍になるか、また、右側のオレンジのグラフは中央値の60%で産出した子どもの貧困率を、それぞれ、格差や貧困率の小さい国から順にプロットしています。左側の所得格差で見ると、日本は6.35倍ありますから対象国の平均的な5倍強よりも格差が大きい方の国となっている一方で、子どもの貧困率は16.7%と小さい国の部類に入っているのが見て取れます。

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続いて、上のグラフはリポートから p.32 Figure 12: Academic proficiency in mathematics and reading, 15 years old, 2022 を引用しています。経済開発協力機構(OECD)が実施しているPISA2022から数学力と読解力の結果をスコアの高い順に並べています。見れば明らかな通り、日本は調査対象国の中で3番目の高いスコアを弾き出しています。

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続いて、上のグラフはリポートから p.36 Figure 15: Academic proficiency and social skills by socioeconomic group, by country, 2022 を引用しています。上位20%と下位20%の社会経済的グループの間の学力と社会的スキルの格差をプロットしています。左側は基礎的な学力、右側は友人作りという社会的スキルです。これまた見れば明らかな通り、基礎学力では日本は上位20%がトップグループに属し、下位20%も上位20%からそれほど大きな差がない上に、各国比較でもほぼほぼトップの地位を占めています。社会的スキルについても他国と比べても何ら遜色なく、上位20%と下位20%の差もきわめて小さくなっています。要するに、基礎学力でも社会的スキルでも日本の子どもは高いスコアを記録していて、世界で決して見劣りしないうえに、格差も小さいわけです。

これらの結果は、おそらく、義務教育あるいは初等中等教育段階での日本の教育水準の高さや平等性を表した結果なのだろうと考えるべきです。ですから、もしも、その後の高等教育を経て労働市場に参入した後の労働者としての労働生産性が低いのであれば、高等教育あるいは雇用元の企業のどちらか、あるいは、両方の責任であろうという推測が成り立つのではないでしょうか。高等教育を担う教員として、私も考えねばならないのかもしれません。

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