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2026年6月18日 (木)

先週話題になった「高齢社会白書」をチラ見する

先週金曜日6月12日に国会に提出された「高齢社会白書」2026年版のうち、いくつかメディアで取り上げられた第1章第3節の特集、すなわち、国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴について、簡単に図表を取り上げておきたいと思います。なお、メディアで見た記事のうち、私の目についたのは以下の通りです。

要するに、65歳以上になっても「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)と思うか」という問いに対して、日本はほかの国に比べて「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)」という回答の比率が高く、その理由として「収入がほしいから」の比率もかなり高い、ということです。ニュースではそれほど注目されていませんでしたが、令和7年=2025年調査では、ともに、5年前の調査の比率を上回っています。すなわち、国際的に見て日本の65歳以上高齢者の「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)」という回答の比率が高いだけでなく、5年前と比べても回答比率が上昇している、という結果が示されています。「高齢社会白書」2026年版から、図1-3-4 収入を伴う仕事をしたい(続けたい)と思うか と 図1-3-5 収入を伴う仕事をしたい主な理由 を引用すると次の通りです。

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私が見た範囲では、「高齢社会白書」2026年版では、この節の最後の方で「高齢者に対して、多様なニーズに対応した就業機会の提供を図ることが大切である。」という結論を示しているだけで、どうしてこういう結果になっっているのか、という分析はいっさいなされていません。なお、この節の記述は、「令和7年度高齢社会対策総合調査 (高齢者の生活と意識に関する国際比較調査)」に基づいているのですが、この調査結果でも何ら分析はなされていません。すなわち、こういった調査結果で日本人がほかの国に比べて、「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)」と思っていて、その理由が「収入がほしいから」という事実について、そもそも、肯定的に評価すべきなのか、それとも否定的に評価すべきなのか、もう少し踏み込んだ分析が必要と考えるエコノミストは、私のほかにもいっぱいいそうな気がします。

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