今週の読書は経済書のほか計6冊
今週の読書感想文は以下の通り、経済書のほか計6冊です。
まず、ウィリアム・ラゾニック & ヤン-ソプ・シン『略奪される企業価値』(東洋経済)では、イノベーションなどによって創造された企業価値が自社株買いなどの略奪的な手法により価値抽出されており、労働者も安定的な終身雇用の機会を奪われてしまった、と株主資本市議を批判しています。大豆生田稔『戦前期外米輸入の展開』(清文堂)は、戦前期の1900年ころから需要が生産を上回り、輸入が常態化するようになったコメについて、特に、東南アジアの英領ビルマ・仏印・タイで生産されるインディカ種の外米の輸入について歴史的に後付けています。上條一輝『深淵のテレパス』(東京創元社)では、30代半ばにして営業部長をしているバリキャリの女性が部下に誘われて、大学のオカルト研究会のイベントで怪談を聞いた日を境に怪現象に襲われ、あしや超常現象調査に調査を依頼して、怪異現象の調査が始まります。高野真吾『カジノ列島ニッポン』(集英社新書)は、2030年に開業予定の大阪カジノ構想にとどまらず、日本における統合型リゾート(IR)のあり方を考えるため、海外のカジノを含めて、幅広い見地から取材した結果のレポとなっています。永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(新潮文庫)は、ミステリとしての謎解きも鮮やかですが、むしろ、大正期の横浜を舞台にした上流社会における女性の一代記として楽しめます。C.S. ルイス『ナルニア国物語3 夜明けのぼうけん号の航海』(新潮文庫)は、ペベンシー家の4きょうだいのうちの2人、エドマンドとルーシーがいとこのユースティスとともに、カスピアンの夜明けのぼうけん号でナルニアの東の海に追放された7人の貴族の消息を追います。
今年の新刊書読書は先週までに63冊を読んでレビューし、本日の6冊も合わせて69冊となります。これらの読書感想文については、Facebookやmixi、mixi2でシェアし、また、経済書はAmazonのブックレビューにポストするかもしれません。
まず、ウィリアム・ラゾニック & ヤン-ソプ・シン『略奪される企業価値』(東洋経済)を読みました。著者は、米国マサチューセッツ大学ローウェル校経済学名誉教授とシンガポール国立大学経済学部教授です。英語の原題は Predatory Value Extraction であり、2020年にオックスフォード大学出版局から出版されています。なお、巻末に日本語解説が置かれています。本書のエッセンスは中野剛志『入門 シュンペーター』(PHP新書)でも紹介されていますが、一言でいえば、現在の特に米国における株主資本主義を強く批判しています。すなわち、そもそも戦後1950年代から60年代における米国の企業システムは、日本の高度成長期と極めて類似しており、「内部留保と再投資」(retain-and-reinvest)の資源配分体制と「終身雇用」(career-with-one-company)の慣行に根ざしたものであったと指摘しています。それが、1980年代からビジネススクールや企業の役員室においては「株主価値最大化」(maximizing shareholder value=MSV)のイデオロギーが支配的となり、「内部留保と再投資」の体制が放棄され、有期雇用の拡大を特徴とする「削減と分配」(downsize-and-deistribute)の資源配分体制に移行し、労働生産性と実質賃金がデカップリングするとともに、持続的な経済的繁栄の社会的基盤を弱体化させ、終身雇用を失った労働者の雇用を不安定化させ、所得の不平等や労働生産性の伸び悩みをもたらしている元凶である、ということです。えっ、それって日本のことじゃないのか、という気がするのは私だけではないと思います。この日本に関する点は最後にもう一度言及します。本書に戻って、企業価値はイノベーションによって創造され、その後、というか、何というか、略奪的に価値抽出されてしまう、という点も強調されています。例えば、株価を動かす要因はイノベーション、投機、株価操作であり、インーベーションによって企業価値が創造されても、自社株買いによって価値抽出される、と米国企業活動の現状を見ています。すなわち、創造された企業価値を抽出するのに大きな役割を果たしているのが自社株買いである、と分析していて、最後の政策提言のトップは米国証券取引委員会(SEC)規則に関するものだったりします。詳細な分析は読んでいただくしかありませんが、日本について私の感想を最後に書いておきたいと思います。はい、本書の分析結果はほぼほぼすべて日本に当てはまります。私は典型例を堤ファミリーの西武グループに見ています。堤ファミリーはいわゆる近江商人の家系であり、私の通勤に使っている近江鉄道バスには、西武ライオンズで広く知られた白いライオンを掲げて走っています。しかし、米国投資ファンドのサーベラスほかによりグループ企業、西武鉄道、西武百貨店、スーパー西友、ロフト、セゾンカード、プリンスホテル、国土計画、などなどはバラバラに解体されてしまいました。私が役所に就職した当時は西武鉄道沿線に住んでいて、スーパー西友もいっぱいあったので、今でもセゾンカードを持っているのですが、つい数年前までスーパー西友の買い物をセゾンカードで支払うと、いくばくかの割引がありましたが、今ではなくなって、とうとうスーパー西友は楽天グループのポイントを採用するに至っています。私はかなり前に楽天では派遣社員が社員食堂を使わせてもらえないというウワサを聞いて、ウワサが真実はどうかはともかく、決して楽天グループにいい印象を持っていませんでした。ですので、このあたりは、個人的な感想なのですが、今は買収される側で話題に上っているセブン&アイ・ホールディングスが、1年半前の2023年9月に、米国投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに対して、そごう・西武の株式を売却した際、そごう・西武の企業価値がたったの8500万円だったと報じられました。この買収に関して、超久しぶりに百貨店、すなわち、西武百貨店池袋店で短時間ながらストライキが実施されたのは広く報じられた通りです。まさに、こういった企業活動の価値の毀損について鋭く本書では分析を加えています。繰り返しになりますが、そごう・西武の企業価値がたったの8500万円にまで落ちたわけです。一部に学術書っぽい難解な部分はありますが、多くの学生や研究者やビジネスパーソンなどにオススメです。
次に、大豆生田稔『戦前期外米輸入の展開』(清文堂)を読みました。著者は、東洋大学文学部教授です。本書はタイトル通りに戦前期日本の外米輸入の歴史を取り上げています。ただ、ご注意までなのですが、本書でいう外米というのは、広く輸入米を指しているわけではなく、戦前期の英領ビルマ・仏印・タイで生産されたインディカ種のコメの呼称として使われています。本書でいう外米以外の外国産米として、朝鮮米や中国米や台湾米がある点は指摘しておきたいと思います。この「外米」の用法が日本史や歴史学で通常そうなっているのか、本書だけの独特な用法なのかは、私は歴史学にそれほど詳しくないので不明です。ということで、本書では、戦前期の3つの時期に着目しています。すなわち、19世紀の1890年前後および1897年から1998年、米騒動直後の1918年と1919年、そして戦時期の1940年から1943年です。戦時期に入るまでは外務省の在外公館との連絡公文を調査し、戦時期については米国戦略情報局(OSS)、すなわち、現在の中央情報局(CIA)の分析も含めて、詳細に歴史的に後付けています。本書でいう外米はインディカ種で、日本国内で食用に供されるジャポニカ種とは食味が異なります。通常、コメはブレンドしますから少量であれば、本書では20%くらいまでと考えているようですが、それほど食味への影響は大きくありません。でも、国内産米が不足すれば、インディカ種だけでなく大麦などの雑穀もブレンドすることになり、食味の点からは評価が低下します。でも、量的な不足を補うためには輸入せざるを得ませんし、何よりも、現時点でも痛感されているようにコメの量的不足は価格高騰につながります。コメの価格弾力性が低いからといえます。そういったコメの海外からの輸入について考えるうえでとても参考になりました。最後に、3点ほど私から指摘しておきたいと思います。第1に、私の知る限りの歴史上の常識としても、コメについては、我が国の主食でありながら、1900年ころから需要が生産を上回ることが常態化し、したがって、本書で定義する外米だけでなくコメ輸入が戦時期まで継続することとなります。はい。私が大学で日本経済について教える際、日本の貿易構造について、極めて単純にいえば、戦前期は生糸を輸出してコメを輸入し、戦後、というか、高度成長期を終えたあたりからは自動車を輸出して石油を輸入する、と教えています。ですから、コメ余りで減反政策を実施した、なんてのは戦後のつい最近の短期間ことである点は忘れるべきではありません。昨秋来のコメ不足についても歴史的にもっとよく考えるべきです。第2に、本書は歴史学的には詳細なドキュメントに当たって分析されているのですが、経済学的にもう少し背景の分析も合わせて行う必要があると感じました。すなわち、輸出入については決済方法として金本位制が採用された日清戦争の後、そして、関税自主権が回復された日露戦争の後、1910年ころ以降で、それぞれ明らかな構造変化があります。第3に、コメのような食糧については量的な生産や輸出入だけでなく流通についても考慮する必要があります。本書では米国戦略情報局の報告書で、終戦時の1945年時点で日本には2年分のコメ備蓄があった、という分析結果を過大評価としています。私は戦後ヤミ市での流通などを考え合わせると、さすがに2年分の在庫は過大評価かもしれませんが、一定のコメ在庫はあったと判断しています。現在の足元のコメ不足も、生産不足は決して否定しないとしても、流通の目詰まりや業者の売り惜しみといった面も忘れるべきではないと考えます。
次に、上條一輝『深淵のテレパス』(東京創元社)を読みました。著者は、webメディアでライターをしつつ、本書により創元ホラー長編賞を受賞してデビューしています。あわせて、本書は、朝宮運河氏主催の読者投票企画「ベストホラー2024 国内部門」でも1位に選ばれています。主人公は、あしや超常現象調査の動画サイトを運営する2人、芦屋晴子とその助手の越野草太です。2人はサラリーマン勤めの傍ら、超常現象を解明するために大学の研究室ともタイアップして動画を撮っています。ストーリーは、PR会社のバリキャリであり30代半ばにして営業部長をしている高山カレンが部下に誘われて、その部下の弟が所属する大隈大学のオカルト研究会のイベントで、怪談を聞いた日を境に怪現象に襲われることから始まります。すなわち、不気味な異音がしたり、汚水が現れたりといった怪異現象が現れるのですが、光があるとこういった超常現象は起こらず、暗闇が生じるとそこから怪異現象となります。あしや超常現象調査の2人は協力者も含めて、こういった怪奇現象の解明に当たります。ということで、いくつか、私からの感想です。まず、大隈大学、すなわち、福沢大学ではなく大隈大学であるのは地理的な必然性があります。なお、大隈大学の周辺には私が3年近く勤務した総務省統計局があります。ですので、あのあたりの土地勘を私は十分持っています。続いて、本書はホラーなのですが、明らかにホラー小説なのですが、それほど怖くありません。少なくとも、怖くて読み進むことが出来ない、という読者はほとんどいないものと私は考えます。最後に、本書の出来のいいところは、超常現象を中心に置いて謎解きをすることができる一方で、まったく超常現象に関係なく近代物理学の想定するスコープでも、十分解決できることを主要な登場人物の1人、あしや超常現象調査の協力者の1人がラストで謎解きしています。ミステリでいえば多重解決になるのかもしれませんが、若手作家のデビュー作という点を考えれば、この超常現象のオカルトと近代物理学に立脚するミステリの両方か謎解きができる、というのは優れた構成だと感じました。最後の最後に、読後、「火星鉛筆」をwebサーチする読者がいそうな気がしますが、はい、私もしましたがヒットしません。
次に、高野真吾『カジノ列島ニッポン』(集英社新書)を読みました。著者は、ジャーナリストであり、20代のころからマカオ、韓国、ベトナムなどの海外でカジノを経験してきている、と紹介されています。本書では、2030年に大阪で開業予定の万博跡地のカジノを含む統合型リゾート(IR)だけでなく、いまだに消滅しているわけではない東京カジノ構想、さらに、主としてアジア各国における海外カジノ事情、不認定の結果を受けた長崎カジノ計画とどうも消えたっぽい和歌山と横浜のカジノ計画、もちろん、ギャンブル依存症についてと、幅広く取り上げています。実は、私は30代前半に南米チリの大使館に経済アタッシェとして赴任し、3年間の勤務を経験していますが、チリの首都サンティアゴから車で1時間余の太平洋岸のビーニャ・デル・マールというところに地方自治体が経営するカジノがあり、年間2-3回、3年間の勤務で10回ほど行ったことがあります。私はその前から合理的極まりないエコノミストであり、確率的に非合理で、損するギャンプルはやりません。でも、外交官で海外に赴任しているわけで、社交上カジノに行くことはありました。また、シンガポールのカジノが本書でも言及されていて、最近ではそれなりにアジアではマカオなんかとともに有名になっています。我が家は今世紀初めに3年間ジャカルタで暮らしていて、メディカルチェックなどで半年おきくらいに一家4人でシンガポールに行っていたのですが、シンガポールでカジノが開業したのは2010年ころであり、私はシンガポールのカジノは経験ありません。そもそも、子供たちが小さかったのでナイトサファリにすら行きませんでしたので、開業していたとしても行ったかどうかは不明です。本書はジャーナリストの手になる詳細なレポとなっていますが、カジノ経験ある私の見方から、3点だけつけ加えておきたいと思います。第1に、来月から開幕する万博はカジノとシームレスにつながっているという事実をもう一度確認する必要があります。メディアなどでは、ある意味で、無邪気に万博を取り上げていますが、万博の後には膨大な公費を投入したカジノの開業が控えています。この点は忘れるべきではありません。第2に、本書でも言及されていますが、横浜は明確に「カジノ反対」を掲げた市長が当選し、市民のリテラシーの高さを見せつけられました。やや記憶が不確かなのですが、マルクスの主著である『資本論』で、トイレに課税しようとして諌められた王様が、「貨幣は匂わない」と反論したというエピソードを読んだ記憶があります。いまだに社会主義ならざる資本主義の世の中ですから、所得を得ることは生存のために必要性が高いのですが、どのように所得を得るか、加えて、稼得した購買力を何に対して使うか、という点は、個人や地方自治体や企業などのいずれの経済主体であっても、キチンと考えるべき課題のひとつだと私は考えます。第3に、維新の大阪府政・大阪市政ほかを見ている限り、私は維新という政党をそれほど信用できません。今からでも可能であれば、大阪カジノ構想は万博とともに中止すべきだと考えています。
次に、永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(新潮文庫)を読みました。著者は、エンタメ作家であり、2004年の『転落』が注目されたそうですが、私は不勉強にして本書が初読です。本書は昨年2024年の各種ミステリのランキング上位に入っている話題作です。例えば、宝島社「このミステリーがすごい! 2025年版」国内編第3位、とか、「週刊文春ミステリーベスト10 2024」国内篇第4位、とかです。時代背景は明治末年から大正を中心に昭和初期までをカバーしています。でも、事実上は関東大震災で終わっているといってもいいかもしれません。場所は横浜ならぬ本書の表記では横濱であり、タイトルの檜垣澤家は横濱で知らぬ者なき富豪一族、上州出身の創業者が「糸偏」と呼ばれた繊維産業、特に養蚕業を皮切りに事業を拡大した貿易商です。一家の者が自らを「成金」と自覚していたりします。その創業者である檜垣澤要吉が妾に産ませた娘である高木かな子が主人公です。明治末期に8歳で母を亡くして檜垣澤家に引き取られますが、ほどなくして創業者の父親も卒中で寝込んだ末に亡くなります。一家の事業は創業者である檜垣澤要吉の正妻のスヱと長女の花が取り仕切ります。スヱは大奥様、花は奥様と呼ばれています。花の婿養子の辰市は外向けのお飾りで、事業の実権も一家の奥向もすべて女系で治めています。スヱの孫、というか、花の子も3人とも娘であり、花の長女の郁乃が婿養子を取っています。一応、ミステリとしては、花の婿養子の辰市が蔵の小火で焼け死んだりした事件を最後の方で謎解きがなされたりするのですが、ミステリとしての色彩は希薄と私は考えます。むしろ、高木かな子、長じては花の養子となって檜垣澤かな子となった女性の一代記ではなかろうかと思います。檜垣澤に引き取られた直後は、使用人以上家族未満として扱われ、女中部屋の一角で寝泊まりして、小学校に通う以外は卒中で倒れた父親の介護に明け暮れます。父親という後ろ盾を亡くしてからのかな子の生き様が読ませどころです。めちゃくちゃに聡いのです。大人の話盗み聞きしては情報を蓄積し、その情報を裏の裏まで考えて分析し、権力者の大奥様スヱの意に沿うように発言・行動しつつも、自分の意向も通し、着々と一家の中での地位の向上を成し遂げます。ものすごくタフで、かつ、策士なわけです。NHK朝ドラ「虎に翼」で、花江が寅子に「欲しいものがあるならば、したたかに生きなさい」という場面がありましたが、まさに、かな子はしたたかに生きます。このかな子の下剋上的な生き様と主として大正期横浜におけるブルジョワ的上流階級の生活が印象的な小説です。繰り返しになりますが、ミステリの謎解きは鮮やかで、それはそれなりに楽しめますが、作品としてミステリの色彩は希薄であり、大正期上流社会を舞台にした女性の一代記の色彩の方が強い、と私は思います。
次に、C.S. ルイス『ナルニア国物語3 夜明けのぼうけん号の航海』(新潮文庫)を読みました。著者は、1963年に没していますが、碩学の英文学者であり、英国のケンブリッジ大学教授を務めています。その作品である「ナルニア国物語」のシリーズが、今般、小澤身和子さんの訳しおろしにより全7巻とも新訳で新潮文庫から順次出版される運びとなっています。私はすでに『ナルニア国物語1 ライオンと魔女』と『ナルニア国物語2 カスピアン王子と魔法の角笛』を読了して、レビューもブログやSNSなどで明らかにしているところで、今週は『ナルニア国物語3 夜明けのぼうけん号の航海』を読みました。ストーリーは、ナルニア国を冒険したペベンシー家の4きょうだい、すなわち、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーのうち、スーザンが両親の米国旅行に同行し、ピーターは試験勉強のために衣装箪笥のあるカーク教授のところに行ったため、年下のエドマンドとルーシーは夏休みにいとこであるユースティス・クラランスの家に来ています。ユースティスは行動や言動がちょっぴり嫌なやつだったりします。そして、エドマンドとルーシーはユースティスとともに、壁の絵に引き込まれてナルニア国に来てしまいます。人間界では1年だけでしたが、ナルニアでは3年が経っていました。王位を継いだカスピアンの「夜明けのぼうけん号」という船に3人は同乗して、かつてカスピアンの父親から王位を簒奪したミラーズによってナルニアから追放された7人の貴族を探しに東の海を航行します。騎士道精神あふれるネズミのリーピチープも同行しています。向かうは、竜島、死水島、くらやみ島、星の島などふしぎな力を発揮する島々です。果たして、夜明けのぼうけん号の航海やいかに。
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