2016年11月27日 (日)

Sounds of BLUE GIANT を聞く!

photo

『ビッグコミック』にて絶賛連載中の石塚真一によるジャズを題材としたマンガ「BLUE GIANT」にまつわる名曲を集めたオムニバスのアルバム「Sounds of BLUE GIANT」を聞きました。昨年2015年7月のリリースです。ついでながら、2013年にはコミックと同名の同じようなコンピレーション・アルバムもリリースされています。また、コミックの方は今年2016年9月か10月から主人公の宮川大の海外進出に伴って、「BLUE GIANT SUPREME」として継続しています。なお、海外進出先はドイツでミュンヘンに降り立った、らしいです。また、すでに発売されている2枚のCDを単純に組み合わせただけのCD2枚組アルバムも発売されているようです。まず、アルバムに収録されている曲の構成は以下の通りです。

  1. Olive Refractions/Johnny Griffin
  2. I'm a Fool to Want You/Dexter Gordon
  3. Moment's Notice/John Coltrane
  4. A Night in Tunisia/Sonny Rollins
  5. Moanin'/The Jazz Messengers
  6. Well, You Needn't/Thelonious Monk
  7. Cherokee/Clifford Brown & Max Roach
  8. Countdown/John Coltrane
  9. Time Was/John Coltrane
  10. Maiden Voyage/Herbie Hancock

ジャケットの画像から明らかな通り、コミック主人公の宮川大はテナー・サックス奏者ですから、当然、テナー・サックスの名曲が収録されています。4曲目まではリーダーがテナー奏者ですのでそのままなんですが、ライナー・ノートにしたがえば、5曲目のメッセンジャーズの名曲のテナーはベニー・ゴルソンですし、6曲目はモンクのオールスターバンドでテナーはコルトレーンとコールマン・ホーキンスだそうです。7曲目のクリフォード・ブラウンとマックス・ローチのクインテットの当時のテナーはハロルド・ランド、最後のハービー・ハンコックのクインテットのテナーはウェイン・ショーターです。どうでもいいことながら、最初のジョニー・グリフィンの曲はアルバム「リトル・ジャイアント」に収録されており、「ジャイアント」つながりが意識されているのかどうか、面白いところかもしれません。小柄だったグリフィンに比べて、2曲目のデクスター・ゴードンはとても大柄だったといわれています。
私はマンガの方は読んでいないので何ともいえず、どうしても、コルトレーンが多くなってしまうのは判る気もしますが、モダン・ジャズ全盛期のテナー奏者として、ハンク・モブレーやボビー・ジャスパーなんかも収録して欲しかった気がしないでもありません。もっとも、2013年の1作目のオムニバス・アルバムを聞いていないので何ともいえません。それから、このアルバムに収録された10曲のうち4曲までがモノラル録音です。大雑把に1950年代半ばにはステレオに移行しているハズですので、60年以上前の曲も多く収録されていることになります。ですから、決して音質はハイレゾではあり得ません。その点も注意が必要かもしれません。もっとも、私の好みのモダン・ジャズです。それは間違いありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月13日 (日)

菊地成孔「機動戦士ガンダム サンダーボルト」サウンドトラックを聞く!

photo

菊地成孔による「機動戦士ガンダム サンダーボルト」サウンドトラックを聞きました。まず、全17曲の構成は以下の通りです。

  1. サンダーボルト・メインテーマ用
  2. 戦闘中(激戦状態)用
  3. SE 1 1950年代擬似 (フル・アコースティック)
  4. 戦闘開始用
  5. 戦闘配置用
  6. 出撃用
  7. SE 2 2050年代擬似 (フル・エレクトリック)
  8. 白い部屋
  9. あなたのお相手
  10. イエスのガール
  11. 女の子に戻るとき
  12. 年寄りになれば
  13. ただ泣くだけ
  14. 月のカクテル
  15. ただ2人だけ
  16. あたしのカントリー・ソング
  17. RONALD REAGAN OTHER SIDE / dCprG

サウンドは、やっぱり、菊地成孔です。私のようなアラ還の中年ジャズファンからすれば、かなり前衛的に聞こえます。まあ、エリック・ドルフィーでもそうなんですから仕方ありません。それにしても、ガンダムと菊地成孔というのは、結構意外な組み合わせでしたが、なかなかサマになっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月 3日 (木)

山中千尋の最新アルバム「ギルティ・プレジャー」を聞く!

photo

山中千尋の最新アルバム「ギルティ・プレジャー」を聞きました。デビュー15周年記念だそうで、ホーンのないトリオによる演奏です。まず、曲目構成は以下の通りです。

  1. Clue
  2. Guilty Pleasure
  3. Caught in the Rain
  4. Life Goes On
  5. The Nearness of You
  6. At Dawn
  7. Hedge Hop
  8. Moment of Inertia
  9. Guilty Pleasure Reprise
  10. Meeting You There
  11. Thank You Baby

5曲目の The Nearness of You のスタンダードを除いて、1曲目から9曲目までが山中のオリジナル曲ですが、4曲目の Life Goes On はどこかで聞いた記憶があります。サイドは脇義典のベースとジョン・デイヴィスのドラムスが固めます。最近の何枚かのアルバムで感じていた違和感が私なりに吹っ切れたようで、やっぱり、ピアノ・トリオの演奏のよさを感じてしまいました。ゆったりとしたバラード系の曲が多い印象ですが、アップテンポの曲でもさすがに聞かせます。今まで何度か、このピアニストの最高のアルバムは澤野からメジャーに移るころで、私の一番のオススメはメジャー・デビュー作の「アウトサイド・バイ・ザ・スイング」 Outside by the Swing と公言してはばからなかったんですが、ひょっとしたら、このアルバムが現時点での彼女の最高傑作かもしれない、と思い始めています。この編成がレギュラー・トリオになれば、上原ひろみのような飛躍が望めるかもしれません。
下の動画は Universal Music からアップされており、このアルバムの1曲目のシーンです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月23日 (日)

纐纈歩美「アート」を聞く!

photo

纐纈歩美のニュー・アルバム「アート」を聞きました。今年5月のリリースです。恥ずかしながら、私はよく知らなかったんですが、NYシリーズの第3弾だそうです。アルバムのタイトル「アート」は同じアルトサックスのアート・ペッパーにちなんでのタイトルらしいです。でも、アートのファースト・ネームを持つジャズメンはいっぱいいそうな気がします。少なくとも私が聞いたことのあるアルバムだけでも、「モダン・アート」のタイトルのアルバムが2枚あって、アート・ペッパーとアート・ファーマーがそれぞれ出しています。ということで、曲の構成は以下の通りの8曲です。

  1. Cool Bunny
  2. Straight Life
  3. Imagination
  4. Diane's Dilemma
  5. Besame Mucho
  6. Holiday Flight
  7. Patricia
  8. When You're Smiling

纐纈歩美がアルト・サックスでジャズを演奏し始めた高校1年生のころに「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」を聴いて、アート・ペッパーの音色に魅了されたということで、上の2曲目と3曲目は「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」から、また、1曲目と4曲目と8曲目は「モダン・アート」に収録されています。そのほかの曲も、何らかの意味でアート・ペッパーゆかりの曲だそうです。ただ、ブルースの演奏についてはさすがに差があると感じざるを得ませんし、纐纈歩美としても、前の「バラーディスト」の方がサックスの鳴りもよかったし、演奏全体の完成度が高かったような気もします。もっとも、これも本家アート・ペッパーとの比較をしてしまうのが原因かもしれません。何よりも、バックのリズム・セクションに負けているではないか、という曲がいくつかあります。ベサメ・ムーチョはスペイン語の歌詞をまったく理解していないような気もします。ちょっと残念。とても残念。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月16日 (日)

Kei Nishikori meets Nujabes を聞く!

photo

Nujabes こと、瀬葉淳の曲を精神集中のために試合前に聞く、とうそぶいたテニス・プレイヤーの錦織圭がコンピレーションしたアルバム Kei Nishikori meets Nujabes を聞きました。今年2016年2月26日にリリースされています。この2月26日というのは瀬葉淳の命日だそうです。2010年に36歳で交通事故により亡くなっています。まず、アルバムの曲の構成は以下の通りです。

  1. Another eflection
  2. Spiritual State
  3. Luv (sic) pt2
  4. The Final View
  5. A day by atmosphere supreme
  6. Luv (sic) pt4
  7. Beat laments the world
  8. City Lights
  9. Luv (Sic)
  10. Horizon
  11. Luv (sic.) pt3
  12. Feather
  13. Searching For You
  14. Spiral
  15. Counting Stars
  16. reflection eternal
  17. After Hanabi -listen to my beats-

錦織は特に6曲目の Luv (sic) Part4 をベストに上げているそうです。もちろん、リラックスするために聞くこともあるんでしょうが、私が特に注目したのは、集中力を高めるために試合前に聞く、という点です。私が従来から主張しているように、音楽を聴くのはリラックスのためもいいんでしょうが、緊張感を高めるという作用も無視できません。この緊張感を高める音楽の例としては従来は軍歌くらいしか思いつかなかったんですが、極めて現代的でとても好ましい例が出来たと、私は勝手に喜んでいます。音楽時代はヒップホップなので、好みによります。ほとんどジャズしか聞かない私にはこの音楽のよさが理解できないかもしれません。
下の動画の最後は2月24日リリースと出ますが、最初に書いた通り、アルバムのリリースは2月26日だということだそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月28日 (日)

In Case You Missed Us, New Century Jazz Quintet を聞く!

photo

とても久し振りにジャズを聞いたブログです。New Century Jazz Quintet のアルバム In Case You Missed Us を聞きました。ドラムスのユリシス・オーウェンズJrとピアノの大林武司を中心に結成されたコンボです。実は、このクインテットの最新アルバムは今年7月に出たばかりの Arise なんですが、まだ聞いていません。ということで、そのひとつ前の昨年6月リリースの本アルバムを取り上げておきます。まず、曲の構成は以下の通りです。

  • In Case You Missed It
  • Revolution
  • Swag Jazz
  • Upon Closer Look
  • Burden Hand
  • 風のとおり道
  • Uprising
  • View from Above
  • Naima
  • Light That Grew Amongst Us
  • Eleventh Hour
  • Love's in Need of Love Today

日米混成のグループですから、ジブリの曲を取り上げたりもしています。もちろん、4ビートで演奏しています。でも、私が感激したのはコルトレーンの名曲ナイーマです。ピアニストのハンク・ジョーンズなども取り上げているんですが、6/4拍子のアレンジもさることながら、ここまでアップテンポで演奏されたナイーマを私は知りません。ほかにも、高速、というか、軽快な曲が多くなかなかの仕上がりと見ました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年3月27日 (日)

週末ジャズはマル・ウォルドロン Left Alone を聞く!

photo

週末ジャズはマル・ウォルドロンの Left Alone です。このアルバムも、モダン・ジャズの名盤ベスト10はともかく、ベスト100くらいであれば、余裕で入る1枚ではないかと私は考えています。ただ、日米で評価が異なり、ジャズの本国である米国では日本ほど評価されていないとも聞き及んでいます。それから、いいジャズを収録したアルバムは、ジャケットのデザインもすぐれているといわれているんですが、上の画像の通り、このアルバムについては、私はさほどのセンスは感じません。でも、ビリー・ホリデイの背後霊を背負ったマル・ウォルドロン、というか、ジャケットにある通り、her former pianist and his trio がビリー・ホリデイのムードでピアノを弾いているわけです。曲の構成は以下の通りですが、最後にインタビューが4分ほど入っています。

  1. Left Alone
  2. Catwalk
  3. You Don't Know What Love Is
  4. Minor Pulsation
  5. Airegin

マル・ウォルドロンのピアノをジュリアン・ユーエルのベースとアル・ドリアースのドラムスがサポートしています。1曲目のみジャッキー・マクリーンのアルトサックスが入っており、印象的なテーマを奏でています。3曲目と5曲目が有名なスタンダード曲である以外は、リーダーのマル・ウォルドロンの作曲となっていて、わずか5曲でインタビューを除けば40分足らずのアルバムですが、ハズレの曲はありません。むせび泣くようなマクリーンのアルトサックスの絶唱も大いに聞きごたえがあります。なお、先頭曲はビリー・ホリデイが歌ったわけで、ご本人が歌詞をつけています。歌詞は以下のサイトにあります。ご参考まで。

このアルバムも夜遅くに聞いたいところなんですが、タイガースの試合が始まってしまいましたので、取り急ぎ、書き上げてアップします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年3月13日 (日)

週末ジャズはデクスター・ゴードン GO! を聞く!

photo

週末ジャズはデクスター・ゴードン、GO! です。力強く男性的なテナー・サックスが朗々と鳴り響きます。サイドを固めるのはピアノにソニー・クラーク、ベースにブッチ・ウォレン、ドラムスにビリー・ヒギンスが配されています。ソニー・クラークはすべての曲でソロを取っています。まず、曲の構成は以下の通りです。1曲目だけがゴードンご本人のオリジナルで、4曲目は有名なスタンダード曲です。

  1. Cheese Cake
  2. Guess I'll Hang My Tears Out to Dry
  3. Second Balcony Jump
  4. Love for Sale
  5. Where Are You?
  6. Three O'Clock in the Morning

デクスター・ゴードンは、1923年に生まれて1990年に亡くなったテナー・サックスの巨匠ですが、デビューした1940年代のビパップ全盛期に、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエルらと共演して、Dexter Rides Again などのアルバムでいくつかヒットを飛ばした後、1950年代はドラッグの影響などにより不調の時期が続きましたが、1960年代に入って欧州での演奏を始め、また復活しています。このアルバムは1962年の録音ですし、その翌年1963年に吹き込んだ Our Man in Paris はバド・パウエルとの共演ということもあって、かなりの売上げを記録したとされています。でも、どちらかといえば、私は Our Man in Paris よりも、この GO! の方が好きです。というのは、冒頭に Cheese Cake が入っているからだったりします。少し人を食ったような曲なんですが、ジャズ・ファンでなくても、何となく耳に残る曲であり、ホントはそうでなくても、以前に聞いたような謎の経験が残っていたりする不思議な曲です。下の動画はその曲です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年2月28日 (日)

週末ジャズはコルトレーン「至上の愛」を聞く!

photo

今まで取り上げていなかったんですが、とうとう、ジョン・コルトレーン「至上の愛」John Coltrane, A Love Supreme です。というのは、私はまだ買っていませんし、今のところ買うつもりもないんですが、この「至上の愛」の新発掘音源を収録した「至上の愛 - コンプリート・マスターズ」 A Love Supreme Coplete Masters というCD3枚のアルバムが昨年2015年11月にリリースされていますので、改めて思い出した次第です。まず、アルバムの曲構成なんですが、オリジナルの「至上の愛」の収録曲は以下のdisk 1の最初の1-4曲目までで、「コンプリート・マスターズ」ではdisk 1の5曲目以降とdisk 2と3が付け加えられています。

  • disk 1
    1. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement
    2. A Love Supreme, Part II - Resolution
    3. A Love Supreme, Part III - Pursuance
    4. A Love Supreme, Part IV - Psalm
    5. A Love Supreme, Part III - Pursuance (Original Mono Reference Master)
    6. A Love Supreme, Part IV - Psalm (Original Mono Reference Master)
  • disk 2
    1. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Vocal Overdub 2)
    2. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Vocal Overdub 3)
    3. A Love Supreme, Part II - Resolution (Take 4/Alternate)
    4. A Love Supreme, Part II - Resolution (Take 6/Breakdown)
    5. A Love Supreme, Part IV - Psalm (Undubbed Version)
    6. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Take 1/Alternate)
    7. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Take 2/Alternate)
    8. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Take 3/Breakdown with Studio Dialogue)
    9. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Take 4/Alternate)
    10. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Take 5/False Start)
    11. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Take 6/Alternate)
  • disk 3
    1. Introduction (Live in Juan-les-Pins, France/1965)
    2. A Love Supreme, Part I - Acknowledgement (Live in Juan-les-Pins, France/1965)
    3. A Love Supreme, Part II - Resolution (Live in Juan-les-Pins, France/1965)
    4. A Love Supreme, Part III - Pursuance (Live in Juan-les-Pins, France/1965)
    5. A Love Supreme, Part IV - Psalm (Live in Juan-les-Pins, France/1965)

2003年に Rolling Stone 誌で、雑誌媒体としては大きなバイアスあるものの、かなり大量の対象に対して 500 Greatest Albums of All Time なる投票結果が明らかにされたことがあります。クラシックなどがほとんど入っておらず、ロックないしポップス曲に偏重した結果だったんですが、ジャズにカテゴライズされるアルバムとしては、12位の Miles Davis, Kind of Blue に続いて、47位に John Coltrane, A Love Supreme が入っています。500の中のジャズのアルバムは数えたことがないんですが、おそらく10あるかないかだろうと思います。また、ジャズの名盤として名高い Sonny Rollins, Saxophone Colossus とか、Curtis Fuller, BLUES-ette とかが入っていないので、ホントのジャズ・ファンにはそれほどの信頼性はないとは思いますが、「至上の愛」がジャズのみならず、音楽全般を通して名盤であることは明らかです。考古学的な趣味以外に、「コンプリート・マスターズ」にどういった意味があるか、私には疑問なんですが、おそらく、私は引き続きコンプリートでなくても「至上の愛」を聞き続けることと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年2月21日 (日)

週末ジャズは上原ひろみ Spark を聞く!

photo

今週の週末ジャズは上原ひろみ Spark です。トリオ・プロジェクトの4枚目のアルバムです。4枚目にして、リリースからもっとも早く私が手に入れた記念すべきアルバムかもしれません。上のジャケットはまさにスパークしている、という雰囲気なんでしょうか。リズム・セクションのサポートは、アンソニー・ジャクソンのベースとサイモン・フィリップスのドラムスです。まず、アルバム収録曲の構成は次の通り、すべて上原ひろみのオリジナルです。

  1. Spark
  2. In a Trance
  3. Take Me Away
  4. Wonderland
  5. Indulgence
  6. Dilemma
  7. What Will Be, Will Be
  8. Wake Up and Dream
  9. All's Well

随所で広告文句ながら、トリオの火花散る演奏とか、トリオ・プロジェクトの最高傑作、なんてのを見かけましたが、私の印象だけで判断すると、アルバムとしては直前の ALIVE の方が出来がいいような気もします。別のいい方をすれば、ALIVE から発展させたルートに乗っている、というよりも、Voice とか Move のラインに戻った気がします。もちろん、だからどうだというわけではありません。何枚かトリオのアルバムを聞いて来て、決して、型にはまった気もしませんし、堅苦しいというわけではないんですが、もっとピアノは自由な音楽表現をできる楽器だと私は考えており、少なくとも上原ひろみはさらに進化するような気がします。でも、相変わらず、心地よい緊張感をもたらしてくれる貴重なジャズ・ミュージシャンです。Indulgence という曲がとても不思議な響きを持っています。アルバムの中で一番好き、とかではないんですが、なぜか耳に残って気にかかる曲です。それから、オマケのDVDはなかなかヒマがなくてまだ見ていません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧